Gegiを初めて知った人も、いつもご利用していただいている方も、こんにちは。
今回は、富士吉田に誕生した「Gegi story」をご紹介します。
Gegiは、ただの美容室ではありません。
あなたの心がほどける場所であり、誰かの夢が始まる場所。
ぜひご確認ください。

「このままでいいのかな?」
2019年の冬。
私は東京・池袋の美容室で働いていました。
街はいつも忙しくて、サロンワークも休む間もないほど充実していた日々。
そんななか、私たち夫婦に第一子が誕生しました。
小さな命は、何もかもが愛おしくて、人生の優先順位がガラリと変わるのを感じました。
けれど、仕事に追われる日々の中でふとよぎったのは、
「このままでいいのかな?」
毎日は充実していたけれど、
どこかで心の奥に、そんな声がありました。
もっと挑戦したい。
もっと自分の力を信じて、世界に飛び込みたい。
そうして私たちが選んだのが、ジョージアへの移住でした。
知らない国で、美容師として生きていけるのか。
子供が風邪など引いたらどうするのか。
言葉も文化も違う場所で、私たちはやっていけるのか。
不安がなかったわけではありません。
けれど、それ以上にワクワクする気持ちが大きかった。
「家族で、人生ごと新しいステージに進んでみよう」
そんな気持ちで、私たちは海外に飛び込みました。
文化も言葉も違う土地で、美容を続けるという挑戦

ジョージアには日系サロンが1件もありません。
入国してすぐ、私たちはアパートを借り、
その翌日には街中のサロンをGoogle Mapで片っ端から探しました。
直接出向き、拙い英語と翻訳アプリで「働かせてほしい」と交渉を重ねる日々。
でも、現実は厳しくて。
断られ、追い返され、時には笑われながら…
50件以上のサロンを回りました。
正直、心が折れそうになることもありました。
でも、あきらめきれなかった。
そんな中で出会った、たった一つのサロン。
オーナーさんは、私の話を真剣に聞いてくれて、最後にこう言ってくれました。
「あなたの目を見てたら、応援したくなった。ここでやってみなさい。」
奇跡のような言葉でした。
場所を貸していただけることになり、
SNSで日本人や外人のお客様を呼び、
ようやく、美容師としての第一歩を首都トビリシで踏み出すことができたのです。
美容室でのカウンセリングも、材料の手配も、すべてが一から。
「伝えたいことが言えない」「日本では当たり前のことが通じない」
そんな壁に何度もぶつかりました。
でも、どれだけ時間がかかってもお客様の思いを汲み取りたい。
その一心で、毎晩ジョージア語と英語を必死に覚え、
現地の美容師たちの働き方を観察し、
少しずつ、少しずつ信頼を築いていきました。
“ハブ”のようなサロンとの出会いが、人生を変えた

ジョージアのサロン文化。
それは、日本で私たちが知っていたサロンとはまるで違うものでした。
髪を切るだけの場所じゃない。
街の人たちが集い、笑い、ワインをのみ、つながる場所。
誰かが悩みを話せば、自然と周りが耳を傾ける。
スタッフも接客?というスタンスではなく、程よい距離感の友だちの様な接し方。
子どもからおばあちゃんまで、誰もが安心して立ち寄れる。そんなサロンでした。
その頃、気づきはじめたんです。
ただ髪を整えるだけじゃない。
美容室という場所には、
「人と人がつながる温度」があること。
言葉がなくても、心が伝わる。
そんな空間には、日常をそっと支える力があること。
ジョージアでの日々は、
「美容師」という仕事の本質を、私たちにあらためて問いかけてくれました。
ある日、いつも通ってくれていた年配のおばちゃんが、ぽつりとこんな言葉をかけてくれました。
「あんたのとこ来るとね、楽しんだよ。」
その一言が、私の胸に深く刺さって、忘れられなくなりました。
私たちが目指したいサロンって、まさにこれなんだ。
髪を整えるだけじゃなく、ちょっと元気になれる場所。
なんだか気持ちが落ち着く、ホッとできる居場所。
「こういう”ハブ”みたいなサロンをいいなぁ。」
そう強く思った瞬間でした。
富士吉田に決めた理由

その後まもなくコロナが世界を変え帰国を余儀なくされました。
帰国後、選んだのが富士吉田。
美しい自然があって、のびやかな時間が流れ、観光客と住民がほど良い距離感で過ごしているこの街。子育てしやすく、生活の不便さは感じません。郡内の人口約5万人くらいの私たちにとってはちょうど良い環境が決め手でした。トビリシ(ジョージア 首都)も同じ空気感があり、「少し似ているなぁ」とも感じています。
でも、同時に「もっと若い人が集まる場所や、わくわくできる空気が必要」とも感じました。
移住者としての視点だからこそ見えるものがある。
地元の人たちと力を合わせて、この街をもっと元気にしたい。
そんな想いを胸に、「移住者目線でリアルな山梨県を発信」をテーマにInstagram(@ijyuu.seikatu)ではじめてみました。
街の歴史や文化、アイデンティティや吉田のうどんなど、移住者として町の特徴は詳しく知っていた方が良いと思っています。
マクロの山梨県とミクロの富士吉田市、両面の知識をインプットし、アウトプットしたのがこのアカウントになります。
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Gegi誕生の物語

富士吉田に帰国した私たちは、まず自宅の一角で小さなまつ毛サロンを始めました。
名前は「eyelash GreenGreen」。
「美しい目元と抜群の持続力を、もっと身近に届けたい」という想いを胸に、2023年にスタートしました。
ありがたいことに、少しずつ地元のお客様が増え、2024年4月には1周年を迎えることができました。
でも、まつ毛だけじゃなくもっと幅広く「きれい」を叶えられる場所にしたいという気持ちが大きくなっていきました。
そして同年9月、私たちは店舗を移転。
シャンプー台やセット面を増やし、美容をトータルで楽しめる空間へと進化しました。
その新しい場所につけた名前が 「Gēgi(ジジ)」 です。
この名前の裏には、Georgiaで雇ってくれた美容室オーナーの言葉があります。
「When you are lost, don’t think about what’s right. Decide which one is fun.」
(迷ったら、正しい方じゃなくて、ワクワクする方を選びなさい。)
その言葉が、挑戦する勇気をくれました。
お金も場所も限られていましたが、内装も看板も、自分たちの手で作りました。
YouTubeで学び、ペンキを塗り、家具を組み立て、床を張り…その一つひとつに、お客様への想いと夢を込めました。
※内装DIYの記録はハイライトに乗せてあります。
「髪も、まつ毛も、そして心も、ここに来れば元気になれる。」
そんなハブの様な場所を、この富士吉田の街でずっと守り育てていきたい。
Gēgiは、そんなの想いが込められたサロンです。
そんな体験を、ぜひGegiで味わってみてください。
1対1で“あなたのための時間”を

Gegiでは、カウンセリングから仕上げまで1人のスタイリストが担当します。
大きなサロンにはない、小さくてていねいな時間。
ただ髪やまつ毛を整えるだけじゃない、
心までふっと軽くなるような体験をお届けしたいのです。
そして今、地域の方々とのつながりを広げる取り組みも始めています。
イベントの企画や、地域でのワークショップ、
美容を通じてできることを少しずつ形にしています。
もし、なにかお手伝いができることがあれば、気軽にご連絡を頂ければと思います。
連絡先はこちら→https://lit.link/ijyuu-seikatu
一緒に未来を作ってくれる仲間も募集しています

ジジは、まだ小さなサロンです。
だからこそ、一緒にサロンを育て、街を盛り上げてくれる仲間を探しています。
美容師/アイリスト/ネイリストとして、自分の可能性を試したい方。
街を元気にする活動に関わりたい方。
自由な時間で働きたい方。
一緒に、新しいサロンの形をつくっていきませんか?